目立たずに矯正ができるマウスピース矯正
マウスピース矯正は透明な装置を使用して目立たずに矯正が行える治療方法です。ワイヤー矯正と比べて取り外しが可能で、食事の際は外して装置を気にすることなく食事が楽しめます。今回はマウスピース矯正について解説します。
マウスピース矯正で歯が動く仕組み
マウスピースの装置は小さな力を加えて、0.2~0.5mmほど歯を動かす仕組みです。2週間に一回新しいマウスピースに交換して少しずつ歯並びを整えます。
使用される素材は、弾力のある透明なプラスチック製でつくられており、目立たずに矯正治療を行えます。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正は以下のメリットがあります。
・透明な装置で目立たない
・外して歯磨きが行えるので衛生的に保てる
・食事の際は外して食べられるため、装置を気にすることがない
・ワイヤー矯正と比べると痛みが少ない
・金属アレルギーの心配がない
マウスピース矯正は自身で取り外しが行えるため、歯磨きや食事の際は外していつも通り行うことができます。また透明な装置で矯正をしていることが周囲に気づかれにくいメリットがあります。
ワイヤー矯正と比べると歯にかかる力が少ないため、痛みが少ないと言われています。またワイヤーなど金属を使用しないため金属アレルギーの心配はありません。
マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正のデメリットは以下の通りです。
・1日20時間以上装着しなければならない
・適応症例が限られている
マウスピース矯正は1日20時間以上装着しなければ効果が得られません。また適応できる症例も限られており、重度の出っ歯や歯を抜く必要がある症例では適応しない場合があります。
マウスピース矯正の治療の流れ
マウスピース矯正の治療の流れは、
①カウンセリング
②精密な検査・診断
③治療計画の説明
④治療開始
⑤保定期間
治療を行う前に必ずカウンセリングを行います。カウンセリングでは診査診断を行わず、矯正治療の流れや矯正にかかる費用と期間の大まかな説明や、相談を行う場です。
精密な検査・診断ではレントゲン撮影や歯型など矯正治療に必要な資料を揃え、データをもとに治療計画を立てて提案をし、納得したうえで矯正治療を行います。マウスピースが完成し手元に届いたら矯正治療が開始できます。
1~2年半の矯正期間を得て歯並びが改善されたら、保定装置を装着して後戻りを防ぎます。
まとめ
マウスピース矯正はメリットとデメリットがある治療方法です。
またマウスピース矯正は治療できる適応症例が限られているので、マウスピース矯正を始める際は、歯科医院にてカウンセリングを受け、治療の内容の理解を深めておく必要があります。