マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを徹底解説!
矯正といわれると、ワイヤー矯正を思い浮かべる方も多いはず。しかし近年ではマウスピース矯正を選択される方が増えてきました。マウスピース矯正とワイヤー矯正での違いは?と疑問に思った方もいるはず。
そこでマウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを解説します。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
マウスピース矯正とワイヤー矯正は、歯に力をかけて動かす方法は同じです。しかし、両者には以下の違いがあります。
対応できる症例の違い
ほとんどのマウスピース矯正は、前歯や歯の一部を動かす矯正に特化しています。マウスピースの種類によって、歯にアタッチメントと呼ばれる装置を装着して難症例にも対応はできますが、矯正できうる症例は限られています。
ワイヤー矯正ではどんな症例でも矯正治療が可能です。
見た目の違い
マウスピース矯正では透明で薄い装置を使用するため、ほとんど目立ちません。
ワイヤー矯正では金属のブラケットと呼ばれる装置を歯に装着し、ワイヤーを通しますが、白いブラケットやワイヤーがあり、目立たずに矯正治療ができる材料が開発されています。
また、裏側矯正では、歯の裏側に装置を装着するため、目立たずに矯正が行えます。
痛みの違い
マウスピース1枚につき0.25mm歯を動かすため、痛みが少ないといわれています。
ワイヤー矯正では、歯に装置をつけるため、違和感や装置が当たってしまい傷ができる可能性が高く、痛みが出やすくなります。
食事の取り方について
ワイヤー矯正は取り外しができないため、食事の際は食べ物が挟まったり、食べにくかったりしますが、マウスピース矯正は、食事の際は取り外していつも通りの食事ができます。
むし歯や歯周病のリスクの違い
マウスピース矯正は取り外して歯磨きができるため、むし歯や歯周病のリスクは軽減できます。
一方、ワイヤー矯正では装置の周りに汚れが付きやすく、歯磨きを怠ってしまうとむし歯、歯周病になるリスクが高くなります。
費用の違い
矯正の費用は症例によって異なり、マウスピース矯正は300,000〜1,500,000円、ワイヤー矯正では500,000円〜1,500,000とどちらも高額な治療です。
ワイヤー矯正でも白いブラケットやワイヤー、裏側矯正を選択した場合は別途費用がかかる傾向にあります。
矯正期間の違い
矯正期間の違いはほとんど変わりません。目安の期間は半年〜2年と長期間を必要とします。
また、矯正後の保定期間も両者とも半年〜2年必要です。矯正期間や保定期間は症例によって大きく異なります。
まとめ
マウスピース矯正は取り外しが可能な装置で、ワイヤー矯正では取り外しができません。そのことからワイヤー矯正は食事や歯磨きの際は面倒ですが、ほとんどの症例に対応ができます。ワイヤー矯正でも、目立たずに矯正が可能です。
費用と期間はさほど変わらないことから、マウスピース矯正とワイヤー矯正で悩まれている方は、ご自身がどのような症例で、どれが適切な治療方法かを歯科医師とよく相談をしましょう。